みえかたいろいろ…視力検査
☆★☆★眼科検診でよく耳にする言葉 -その3- ☆★☆★
検査室や外来でよく見かけられるものに、この視力検査表があると思います。
運転免許試験場では、免許更新時にする検査で見かけることがあるでしょう。
須恵中央眼科でも、この視力表が【検査の入口】になります。
静止視力を測定する方法として、日本において最も広く用いられている視標がランドルト環(ランドルト氏環)です。これは大きさの異なるC字型の環の開いている方向を識別することによって、2点が離れていることを見分けられる最小の視角を測定するものです。
ランドルト環はフランス眼科医エドマンド・ランドルト先生、(Edmund Landolt 1846-1926)によって開発され、彼の名前がそのまま名称となっています。
1909年イタリアの国際眼科学会で国際的な標準視標として採用され、国際標準ランドルト氏環と呼ばれるようになりました。
※ランドルト環は規格が統一されているので、その環を拡大・縮小することで静止視力をはかれるのです。
landolt.gif ●直径7.5mm/太さ1.5mm/切れ目幅1.5mmが統一規格
この切れ目を5メートルの距離で識別できれば、視力1.0です。
10メートルの距離でも識別できれば、視力2.0です。
反対に2.5メートルに近づかないと識別できない場合、視力は0.5となりますが、いちいち距離を変えて測定するのも大変なので、視標のサイズを変えて一覧表にして測定します。
検査する静止視力は2種類あります。
●裸眼視力
●眼鏡・コンタクトをつけたまま測る矯正視力
これにより眼鏡による矯正視力の確認も必要となります。
眼鏡の度数は、検査員が患者様の見え方を確認しながら行っていきます。これを当院では【眼鏡合わせ】と呼んでおります。
視力の検査はこれだけではありません。
角膜の状態や屈折値の確認(オートレフ検査)も必要となってきます。
このオートレフ検査では、
・その人の目が遠視か近視なのか、また、その場合の程度はどのくらいなのか?
・屈折力はどれくらいで、角膜の形や曲率はどのようになっているのか?
などのことを調べております。この検査の詳細は、またお話しいたします。
★見えにくくなったら まずは眼科へお越し下さい★
須恵中央眼科では地域の【よろず相談所】としての役割を担っております。
視力検査の結果を元に、目の状態を説明することは【医療行為】であり、医師のみ許されたものです。たとえば、視力の低下がサインとなる【白内障】【緑内障】【飛蚊症】など、他の疾病が判明することも十分考えられます。
眼鏡屋さんやコンタクトショップでの簡易検査だけでは、見抜けないものがたくさんあるのです。
当院では、患者様の目の状態をきちんと把握して、その後の矯正方法や、治療方法をお伝えすることが一番大事と考えております。
見え方のご相談がある方は、いつでもお気軽にお越し下さい。
見え方いろいろ…老眼・老視とは??
☆★☆★眼科検診でよく耳にする言葉 -その2- ☆★☆★
前回は眼科検査でよくきかれる【近視】【乱視】【遠視】についてのご説明をしましたが、今回はこれらと全く違う【老眼】【老視】についてのお話です。
●老眼・老視とはなんでしょう?
老視(ろうし)は老眼(ろうがん)とも呼ばれておりますが、正式名称は【老視】です。
人間の目は加齢により、目の中のレンズ(=水晶体)の弾性が失われていきます。
弾性が失われてくるとレンズ自体の調整力が弱まり、近くのものに焦点を合わせることができなくなってきます。
この状態を老視といいます。
老視には個人差がありますが、だいたい40代から60代初めに自覚されることが多いようです。
実際、人間の目というものは、20歳前後より調整力の減少がすこしずつはじまるものなのです。
しかし、初めはその自覚はありません。年齢を重ねてゆくと、調整力の低下を自覚するようになってきます。
その代表的なものには、字を読む時の距離=30cm前後が見えにくくなってくるというものがあります。
●老視の仕組み
光が角膜から入り水晶体を通過し、屈折した後に網膜上で焦点を結ぶと、物はきれいに見えます。また、見たい物の距離に応じて水晶体は厚みを変えることができます。
水晶体に繋がる【チン小帯】という部分を緊張させたり緩めたりすることで、屈折力を変化させてピントの調整を行っているのです。
♦チン小帯は水晶体とつながる細い繊維質上の物です。
♦物を見る通常の仕組みです
♦老視の状態
水晶体は若いころには十分に弾力性をもっており、変形がしやすいのですが、加齢とともに硬くなります。よくある自覚症状として言われているのは、新聞の文字や、商品のパッケージが読みづらくなる…などです。
これは近くにピントを合わせるために水晶体を厚くしようとしても、一定以上に水晶体が厚くならなくなってしまい、「近くを見る時にピントが合わない状態」となってしまうことが原因です。この現象は、近視の人にも、遠視の人にも、すべての人に起こります。
●老視の治療
近用眼鏡(老眼鏡)を使用します。老眼鏡にはたくさんの種類があり、目的に応じてご選択ができます。
(1)近用専用の眼鏡
(2)眼鏡レンズの上方は遠くを見るための、下方は近くを見るための二重焦点レンズ
(3)遠方と近方の境界が目立たないよう、段階的に変化していく多重累進焦点レンズ
また、最近は老視用のコンタクトレンズも販売されており、矯正方法の選択肢が増えました。
須恵中央眼科では近用眼鏡(いわゆる老眼鏡)・遠近両方の眼鏡・遠近両用コンタクト等の処方を行っております。きちんとした検査で調節力の状態を把握してから、最適のものを処方しております。
手元が【目に力を入れ、見ようとしてもよく見えない…】などの症状を感じましたら、是非お気軽にご相談下さい。
*眼鏡の度数合わせには時間をかけて丁寧に行うため、予約制にしております。
現在は老視に対する遠近両方のコンタクトレンズもだいぶ改良されてきております。
当院では、ほとんどのメーカーの遠近両方コンタクトレンズの処方が可能です。
また、強い乱視をお持ちの方や、円錐角膜の方に対する特殊コンタクトレンズの処方実績も豊富です。
他で処方されたコンタクトレンズが合わずに装用をあきらめた方も、是非お気軽にご相談下さい。最適なレンズのご提案ができると思います★
(検査によっては不適合な場合がございますが、予めご了承下さい)
*上記内容・図に関しては日本眼科学会 目の病気からの情報を参照・抜枠・加筆しております
見え方いろいろ…視力の屈折異常って何だろう?
☆★眼科検診でよく耳にする言葉 -その1-☆★
皆さんは視力検査をされたことあると思います。その中で…
・正視
・近視
・遠視
・乱視
このような言葉を聞いたことはありませんか?
いったいこの言葉はどういう事を指すのでしょうか??
この言葉はそれぞれ視力の屈折異常(非正視)の分類用語となります。
違いを理解することはメガネやコンタクトレンズを装用する上でとても重要なことですから、是非覚えてみて下さい。
(以下は【老眼・老視】とは全く別物です。【老眼・老視】については別に掲載します。)
●初めは基本的な【正視】について
目の中にあるレンズ(水晶体)の周辺にある筋肉は、水晶体の屈折力を状況に応じ変化させる役割(調節)を担っています。特に近くを見ようとするときは、屈折力が大きくなるように水晶体の厚みを増加させています。目はこのような調節を自動で行っています。
上に書いたような調節を全く行わない状態で、光(平行光線)が神経の膜である網膜にぴったり焦点を結べるような目を正視眼と呼びます。
*正視眼では何もしない状態で像が網膜にピタッと結像する状態をさします。しかし上の図のように正しく焦点を結ぶことができない眼を屈折異常、非正視と呼んでいます。
これには近視・遠視・乱視の3種類があります。
●近視
調整をしない条件で、光(平行光線)が網膜より前に焦点を結んでしまう状態です。
遠くを見たときは盲点が焦点に合わずにぼんやりしていますが、近くにあるものに対しては焦点を合わせてみることができます。
角膜や水晶体の屈折力が強すぎるために起こる近視と、眼球の長さが伸びてしまうために起こる近視とがあります。
*近視の屈折異常では遠くの物がぼやけてしまいますが、近くのものに関しては見えます。
●遠視
調整をしていない状態で光(平行光線)が網膜より後ろで焦点を結んでしまう状態です。
遠くも近くもはっきりと見ることができません。
角膜や水晶体の屈折力が弱いために起こる遠視と、眼球の長さが短いために起こる遠視とがあります。
小さいお子さんの遠視では、調整を最大限に働かせて焦点を網膜に近づけようとすることを無意識のうちに行っている場合があります。
*遠視の屈折異常では遠くも、近くもぼやけてしまいます。
●偽近視
俗に「仮性近視」と呼ばれるものです、何らかの原因で調節が過度に働いたままの状態になってしまっているものです。正視、遠視、近視のいずれでも起こり得ます。正視の人では近視に、近視の人ではより近視が強く、遠視の人では遠視が軽くなったようになりますが、いずれも見かけ上のものです。調整を一時的に麻痺させることのできる目薬を使い検査をすると、特徴的な屈折の変動が確認でき、診断することが可能です。
*副交感神経のはたらきを麻痺(まひ)させて、瞳孔(どうこう)を広げる(散瞳)薬です。血管収縮剤を加えて、効果を高めた薬もあります。前眼部の炎症、低眼圧、仮性近視などの治療の他、眼底検査や目の手術の前処置に使用されます。
●乱視
乱視の原因は主に角膜と水晶体の歪みによるものです。理論上、眼球が均一な球体なら、乱視は生じないことになりますが、人間の目は大なり小なり歪みがあるのが普通です。歪みがあると、角膜や水晶体を通過して入ってくる光の方向が均一ではなくなります。多くの乱視は、近視や遠視と同様に補正レンズで矯正することが可能ですが、角膜の病気などが原因で起こった乱視は矯正することが困難になることもあります。
*角膜や水晶体の形のゆがみは個人で様々のため、検査を細かくしてどのような形かを解明する必要があります。
*正視の見え方 *乱視の見え方の一例
須恵中央眼科には糟屋郡の須恵町だけではなく、志免町、篠栗町、宇美町などからもたくさんの患者様がご来院されます。まず行う検査がこの視力検査になります。
患者様の目にどのような屈折異常があるのかは一番最初に知るべき重要な情報です。
特殊な屈折異常に対しては、特殊コンタクトレンズや特注の眼鏡も処方できる体制を整えてますので、ご安心してご来院下さい。
*上記内容・図に関しては日本眼科学会 目の病気(近視・遠視・乱視)参照・抜枠しております。
見え方いろいろ…光を感じる仕組みとは?
☆★光を感じる仕組みを考えてみましょう☆★
8月になると夏本番です。各地で納涼花火大会が盛大に行われていることと思います。
須恵中央眼科は福岡県糟屋郡須恵町にある眼科ですが、福岡の夏の風物詩となっている大きな花火大会は、福岡市内で毎年8月1日に行われる大濠花火大会です。
(正式名称:西日本大濠花火大会、今年で50回目です)
昨日、久々に観覧会場から鑑賞させていただきました。
ところで、目の届いた光はどのような仕組みで【見えると実感している】のかをご存知ですか?
簡単に言うと、
(1)光が角膜(コンタクトを乗せるところ)から目の中に入ります。
(2)瞳(カメラの絞りの役目)が大きくなったり小さくなったりして光の量を調整します。
(3)水晶体/硝子体を通り、目の奥の網膜というところで感じた光は【視神経】を通して脳へ届き、【映像】として見えたと実感するのです。
カメラに例えると、フィルムの役割を果たしている部分が【網膜】になります。
網膜には色を感じる神経(稈体=かんたい)と、明るさを感じる神経(錐体=すいたい)があり、光はこの二つの神経で一度分解され、視神経を通して脳へ送られるのです。
そして再び脳で合成され、【映像】となって見えたと感じているのです。
たった直径24mm、重さ7gの目から、私たちは生活の80%程の情報を得ているといわれています。
きちんと見えるということは、生活の質(Quality of Life)を維持するために重要な器官といえます。
この目という大事な感覚器を守るため、当院では網膜異常がないか(眼底検査や網膜の断層写真による診断)、神経が痛んでないか(視野検査)を行なって、皆様の目の健康を管理してまいります。
見え方が気になる方は、ぜひご来院下さい。
コンタクトの洗浄液ってどれも同じ??
☆★☆★コンタクトレンズ洗浄液の勉強会をしました☆★☆★
眼科で扱うお薬、医療機器、コンタクトレンズやレンズの洗浄液は日々進化しています。いつも最新の状況を学んでおかなくてはなりません。
須恵中央眼科では各メーカーの方にお願いして、定期的に製品勉強会を行っております。
今回は【コンタクトレンズ洗浄液】の勉強会をしましたので、そのお話をいたします。
【ソフトコンタクトレンズ洗浄液には、それぞれ違いがあるのをご存知ですか?】
最近では2週間や1ヶ月で捨てる使い捨てソフトコンタクトレンズが増えております。
使い捨てと言っても日々のコンタクトの洗浄はとても大事です。
洗浄液はボトルタイプの製品をよく見かけます。
これらはこすり洗いをするタイプや浸け置きをするタイプなど、その使用方法にいろいろと違いがあることがわかります。
どのタイプが現在装用しているコンタクトに適しているかは、かかりつけの眼科で訊ねてみて下さい。コンタクトの装用指導をするスタッフなどが教えてくれるでしょう。
コンタクト洗浄液はドラッグストアやコンビニで購入が可能です。
しかし、簡単に手に入るとはいえ、成分や使用方法はきちんと覚えておく必要があります。
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【コンタクトレンズ洗浄液の種類】
・MPSタイプ
消毒液一本で、洗浄・保存ができるものです。
【レンズのこすり洗い】が必要です。
レンズケースに浸け置きする時間が必要ですが、10分~4時間と商品によってばらつきがあります。
*MPSとは【マルチ・パーパス・ソリューション】の略です。
・過酸化水素(H202)タイプ
レンズのこすり洗いは不必要ですが、中和液や中和錠剤を使用して洗浄後に10分~6時間放置するというものです。
*カラーコンタクトの洗浄は禁止されていることが多いタイプです。
・ポピヨンヨードタイプ
レンズケースに消毒液とさらに錠剤を入れ、4時間以上放置するタイプです。
ポピヨンヨードとはわかりやすく言うと、うがいをするときによく使う【イソジン】と同じようなものと言えます。
以前のコンタクトレンズは器具を使って煮沸して消毒する方法しかありませんでしたが、現在ではさまざまな方法が開発され、製品になっています。どのタイプであっても、きちんとしたケア方法と注意点を理解しておかなければなりません。
【ご注意】
MPSタイプはケア方法がより簡便になっています。
しかしこのタイプの登場以降、アカントアメーバ角膜炎が増えてきているとも言われています。
MPSタイプを利用されている患者様は特にご注意下さい。
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【なぜきちんとしたケアが必要?…甘く見ると怖いアカントアメーバ…】
現在、我が国のコンタクトレンズ使用者は1500万人を超え、総人口の約1割がコンタクトレンズを使用しているとされる。一方で、コンタクトレンズ装用に伴う眼鏡害も増加傾向にあり、装用者の7~10%に眼鏡害が発生していると推察されている(平成21年12月16日 独立行政法人 国民生活センター報道記事より抜枠しました。)
上の記事は、すでに3年前に発表されたものです。
コンタクトの洗浄を怠ると、さまざまな目の障害が起きることがありますので、装用される方は注意が必要になります。
●アカントアメーバ角膜炎に注意
このアカントアメーバ(Acanthamoeda)とは小さな微生物です。
水道水や普通の水溜り、海水、プールなどでも確認できる微生物です。
アカントアメーバが眼とコンタクトレンズの間に入ると、増殖してアカントアメーバ角膜炎を起こします。
また、この生物は環境の悪化に対して一時的に体の外側に硬い殻を作ることができ、苦しい環境の中でも生き抜く力をもっているのです。
どこからかこのアカントアメーバがコンタクトについてしまった場合、洗浄液をつかってもなかなか死滅させることが難しくなってしまうのです。
♦アカントアメーバ角膜炎の症状
アカントアメーバ角膜炎の症状は非常にゆっくりと進行します。
初期症状としては
・目やに
・症状が強くなるにしたがい、涙が出る
・目の痛み、充血度が強くなる
などが代表的です。
そしてそのままにしておくと、
・視力障碍
・最悪の場合、角膜潰瘍(溶けてしまう)
などの危険があります。
失明の危険性もあるので注意が必要です。
♦アカントアメーバ角膜炎の治療
アカントアメーバに対する特効薬は今のところまだありません。
基本的に抗真菌薬を使用し治療を行います。
また抗真菌薬を併用して、感染した角膜表面を削ることもあります。
完治しない場合、角膜移植が余儀なくされることもあります。
アカントアメーバ自体は大変感染しにくい病原体ですが、感染してしまうと、治療がとても困難で時間がかかるやっかいなものです。
また特殊病原体で珍しい病気のため、大きな総合病院や大学病院でも検査が困難になることも多く、診断が難しいとされています。
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コンタクトレンズによる視力の改善・生活の質の向上は、患者様に大きな貢献をもたらしました。
しかしその反面、ケアを怠ると大変なことも起きてしまいます。
ですので、しっかりとした知識を持って安全にご装用してほしいものです。
須恵中央眼科は【目のよろず相談所】として、地域に密着した医療をご提供するのが役目です。
コンタクトレンズを使っている方は、ぜひ一度ご来院下さい。
夏ははやり目にご注意を
●夏の目の病気といえば…●
夏といえば子どもたちはプールです。節電要請もあるとは言いながら、子供たちは夏休みプールで遊ぶ機会が一気に増えます。但し注意しなくてはならない目の病気は【はやり目】です。これはウイルス性の「流行性角結膜炎」です。
これはアデノウイルスという風邪を起こすウイルスが原因で感染力も非常に強いものです。
プールなどで感染経路が拡大するため、夏には特に注意が必要ということになります。
発熱を伴うと大変で、「プール熱」と呼ばれる「いんとう結膜熱」も発生しかねません。
昨今ではプールの消毒もよくされるようになり、以前よりは感染も減ってきました。
しかし感染の経路が【接触感染】なのできちんと注意をする必要があります。
何故ならば、はやり目の人が触った部分(ドアノブや自動販売機のボタンなど)を何も知らずに触ってしまうとします。その手を洗わずに自分の目をこすると、あっさりと感染してしまうというくらい、この菌は感染力が強いからです。
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はやり目は【目のインフルエンザのようなもの】です。
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結膜炎の症状
【充血してかゆい】【目やにがひどい】【目が痛く、ぼつぼつが白眼の端にある】
上記のような症状が出たかどうかをチェックします。
かかってしまったら基本的には体内に抗体ができるまで治りません。
約5日~1週間ほどは症状がひどくなることもありますので、医師の指示に従い点眼薬での対症療法を続けましょう。
また感染を増やさないよう手ぬぐいやタオルは別に管理し、周りの人はこまめに手を洗うことを心掛けてください。
せっかくの夏休み、楽しく過ごせるようお気を付けて下さい。
お子さまの視力トレーニング
★☆お子さまの視力が悪いと言われたら、ぜひご来院を☆★
須恵中央眼科は福岡市より東南に位置する粕屋郡須恵町にあります。
近くには、【若杉山】【砥石山】があり、梅雨の時期は低く垂れこんだ雲がよくかかります。
先週より梅雨前線の活動が活発になり、先週末も大量の雨が降っていました。
河川増水や降雨後の土砂災害にお気を付け下さいますよう、お願いを申し上げます。
そんな梅雨の合間、近隣の小学校で元気に遊ぶお子さまを見かけました。
昨今はゲーム・携帯・パソコンなどの普及が著しく、小学校低学年の頃からでも視力の低下・近視が進むお子さまをしばしば見かけるようになりました。
学校健診などの結果で【視力が落ちている】と言われたら?
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●すぐメガネ店に行き、眼鏡を作る
●コンタクトレンズを作るため眼科を受診する
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・・・そういう方も多いと思いますが、まずはしっかりと眼科で検査を行い、専門医の意見を聞くことをお勧めします。
幼児から小学生は、近視になったからといって、すぐに眼鏡をかけなくてもいいケースがよくあります。
当院ではお子さまの目のピントを合わせる力を回復させる目的で、「視力トレーニング」を行っております。
そのために医療機器として国内承認を受けている機器を導入しております。
その機器をのぞき込むと風景の写真が前後に動きます。
これに5分間ピントを合わせるように見続けてもらいます。
そうすることによってピントを合わせる力が調整されて、視力の回復が期待できます。
通称WAC(ワック)と呼ばれるこの機器は外来にございます。探して見てみて下さい。
*当検査機器は眼科にしかございません。
*当検査機器の使用を行っても回復が見込めない場合もございます。人間の目は20歳まで成長します。早い時期より視力を悪くされないよう、日常から目の健康に気を付けていただきたいものです。
しかし、もし視力が落ちてきてしまっても、このような機器を使用することで視力回復が期待できる場合があります。お悩みの方は一度ご来院いただければ、お子さまの視力の回復を一緒に考えてゆきます。
白内障について
♦白内障とは?♦
人の目の中でカメラのレンズにあたる部分を水晶体(図1)と呼び、ここが濁ってくる病気を白内障(図2)といいます。昔から俗に「しろそこひ」と呼ばれている病気です。通常の水晶体は透きとおっていて外界からの光がきちんと入るのですが、白内障が進むとその水晶体が白く濁ってしまい、下記のような症状が現れます。
●目がかすむ
●物が二重に見えたり、まぶしく見える
●暗い夜道など夜の歩行が困難に感じる
●白内障の原因とその種類
-白内障の原因:水晶体の成分であるタンパク質の変性によるものとされておりますが、なぜ白く濁るかは、いまだにはっきりと解明されておりません。
-白内障の種類
【老人性白内障】…加齢に伴い発症するもので個人差があります。早い人では40歳代から始まり、程度の差はありますが、80歳代では大部分の人に白内障が発見されます。
【外傷性白内障】…眼球の打撲や外傷により、水晶体に傷がついて発症するものです。
【合併症白内障】…糖尿病、緑内障、アトピー性皮膚炎などの病気やその治療に使う薬の影響で、後天的な合併症として白内障が発症することがあります。
【先天白内障】…生まれながらの遺伝因子により、白内障が発症することがあります。
♦白内障かな?とご心配になったら♦
まず受診されて、白内障なのかどうかをご確認ください。白内障の状態には個人差があり、一気に進む方や、徐々にしか進んでゆかない方など千差万別です。当院ではご希望される方には、ご自身だけでなくご家族の方へも、現在の状態と今後の治療方針について親身にご説明いたします。
♦白内障手術について♦
現代医学では、視力に影響を及ぼすほどに進行した白内障の治療は、【手術による水晶体の摘出】と【補正の偽水晶体(レンズ)の挿入】しかありません。
この一連の手術は【水晶体再建術】と呼ばれており、保険診療点数が決まっております。
*診療報酬点数K282に明記
保険証をお持ちの方であれば、どなたでも同じように手術が受けられるようになっております。
かかりつけの眼科でご相談をされてみて下さい。
●代表的な白内障の症状と手術後の状態
上の写真は、左より【正常な目】→【白内障になった状態】→【偽水晶体眼(レンズ)を挿入後の目】を並べてお見せしています。手術中は薬を使って瞳を広げていますが、手術後は通常に戻りますので、ほとんど普通の目と同じようになります。
♦白内障手術は日帰りです♦
手術はすべて日帰りで行います。入院の必要はありません。
白内障手術は、濁って視力低下の原因となっている水晶体を超音波で砕いて取り出し、水晶体が包まれていた薄い水晶体嚢(のう)だけを残し、そこへ人工水晶体(眼内レンズ)を挿入する手術です。
特殊な場合を除き、点眼麻酔で行います。
2.8mm程度の傷口で行います。
水晶体嚢(のう)の前側を円形に切開し、超音波で中身の水晶体だけを砕いて吸い出します。
残った水晶体嚢(のう)の中に眼内レンズを挿入し、傷口をふさいで終了です。
手術中の痛みはほとんどなく、術者の声も聞こえ会話もできます。
顕微鏡を見ながら行う繊細な手術ですが、きちんとした医療技術が確立されています。
手術中は術者の指示に従いながら、リラックスして顕微鏡の光を見ていて下さい。
手術時間は通常15分程度ですが、患者様の目の状態により若干変わることがあります。
手術終了後は、約30分ほどで回復室でお休みいただきましたら、ご自宅へお帰りいただくことが可能です。
♦人工水晶体(眼内レンズ)について♦
半永久的に一定の距離が見える人工水晶体【眼内レンズ】は、1949年に英国で開発されました。
もともと偶然の出来事がきっかけと言われています。第1次世界大戦で英国の空軍パイロットが被弾し、眼内に風防ガラスのプラスチック破片(PMMA樹脂)が入ってしまったのですが、それが長時間を過ぎても、眼の中で安定して何も起きなかったことにヒントを得て開発されました。
今ではさまざまな製品が、医療器具として承認されて流通しております。
レンズの全経は6.0mm、足のような支持部を入れた全長は13.0mmの小さいレンズです。
小さいレンズですが、非常に高度な技術が組み込まれています。レンズ前面は非球面構造になっており球面収差を少なくします。よりシャープな見え方の提供を目的にデザインされたレンズです。レンズの光学部と支持部が同じアクリル素材でできており、目の中にしっかり固定されます。眼の中に挿入する時は筒状の専用カートリッジを使用し、より清潔な状態を保ったまま約2.8mm程の小さい傷口から折り包んで移植します。
レンズは目の中でゆるやかに広がり、安全に開いてゆっくりと固定されてゆきます。
以前は、硬い樹脂のレンズしかなく、レンズの全経と同じ約6.0mmの傷口が必要でしたが、現在は、柔らかい樹脂のレンズが開発され、患者様の目の負担は大幅に軽減されました。
♦白内障手術の費用♦
手術料、眼内レンズ代、眼内レンズを入れるときに用いるお薬代、抗生物質の点滴代などで、約15万円程になります。すべて健康保険が適応されます。
・3割負担の人は約4万5000円
・ご高齢で1割負担の人は約1万5000円
になります。(日帰りの場合)
当院では手術は日帰り手術で行っておりますので、入院に関する費用は発生致しません。
*日帰り白内障手術でも、ご加入の医療保険などで手術給付金の対象となることもあります。
詳細はご加入の保険会社へご確認を下さい。
目の病気と健康
★☆目の病気についてどのくらい知っておりますか…?☆★
・目が赤い
・目が痛い
・目がかゆい
・よく見えない
患者様はたくさんのお悩みを持たれて須恵中央眼科にご来院されます。もちろん診察時には、お一人お一人に症状と今後の治療の内容について親身になってお話をしております。
それとは別に、ご家庭に戻られてから、または別の時に目についてご不安がある場合、ご自身の目の症状や一般的な目の病気、目の健康についてご確認いただけるよう、こちらのページもご紹介いたします。
当院のホームページでもさまざまな目の病気や症状をご説明しておりますが、ご参考までにこちらもご覧になってみて下さい。