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2012.06.25

白内障について

♦白内障とは?♦

人の目の中でカメラのレンズにあたる部分を水晶体(図1)と呼び、ここが濁ってくる病気を白内障(図2)といいます。昔から俗に「しろそこひ」と呼ばれている病気です。通常の水晶体は透きとおっていて外界からの光がきちんと入るのですが、白内障が進むとその水晶体が白く濁ってしまい、下記のような症状が現れます。

●目がかすむ

●物が二重に見えたり、まぶしく見える

●暗い夜道など夜の歩行が困難に感じる

●白内障の原因とその種類

-白内障の原因:水晶体の成分であるタンパク質の変性によるものとされておりますが、なぜ白く濁るかは、いまだにはっきりと解明されておりません。

-白内障の種類

【老人性白内障】…加齢に伴い発症するもので個人差があります。早い人では40歳代から始まり、程度の差はありますが、80歳代では大部分の人に白内障が発見されます。

【外傷性白内障】…眼球の打撲や外傷により、水晶体に傷がついて発症するものです。

【合併症白内障】…糖尿病、緑内障、アトピー性皮膚炎などの病気やその治療に使う薬の影響で、後天的な合併症として白内障が発症することがあります。

【先天白内障】…生まれながらの遺伝因子により、白内障が発症することがあります。

 

♦白内障かな?とご心配になったら♦

まず受診されて、白内障なのかどうかをご確認ください。白内障の状態には個人差があり、一気に進む方や、徐々にしか進んでゆかない方など千差万別です。当院ではご希望される方には、ご自身だけでなくご家族の方へも、現在の状態と今後の治療方針について親身にご説明いたします。

♦白内障手術について♦

現代医学では、視力に影響を及ぼすほどに進行した白内障の治療は、【手術による水晶体の摘出】と【補正の偽水晶体(レンズ)の挿入】しかありません。

この一連の手術は【水晶体再建術】と呼ばれており、保険診療点数が決まっております。

*診療報酬点数K282に明記

保険証をお持ちの方であれば、どなたでも同じように手術が受けられるようになっております。

かかりつけの眼科でご相談をされてみて下さい。

●代表的な白内障の症状と手術後の状態

上の写真は、左より【正常な目】→【白内障になった状態】→【偽水晶体眼(レンズ)を挿入後の目】を並べてお見せしています。手術中は薬を使って瞳を広げていますが、手術後は通常に戻りますので、ほとんど普通の目と同じようになります。

 

♦白内障手術は日帰りです♦

手術はすべて日帰りで行います。入院の必要はありません。

白内障手術は、濁って視力低下の原因となっている水晶体を超音波で砕いて取り出し、水晶体が包まれていた薄い水晶体嚢(のう)だけを残し、そこへ人工水晶体(眼内レンズ)を挿入する手術です。

特殊な場合を除き、点眼麻酔で行います。

2.8mm程度の傷口で行います。

水晶体嚢(のう)の前側を円形に切開し、超音波で中身の水晶体だけを砕いて吸い出します。

残った水晶体嚢(のう)の中に眼内レンズを挿入し、傷口をふさいで終了です。

手術中の痛みはほとんどなく、術者の声も聞こえ会話もできます。

顕微鏡を見ながら行う繊細な手術ですが、きちんとした医療技術が確立されています。

手術中は術者の指示に従いながら、リラックスして顕微鏡の光を見ていて下さい。

手術時間は通常15分程度ですが、患者様の目の状態により若干変わることがあります。

手術終了後は、約30分ほどで回復室でお休みいただきましたら、ご自宅へお帰りいただくことが可能です。

♦人工水晶体(眼内レンズ)について♦

半永久的に一定の距離が見える人工水晶体【眼内レンズ】は、1949年に英国で開発されました。

もともと偶然の出来事がきっかけと言われています。第1次世界大戦で英国の空軍パイロットが被弾し、眼内に風防ガラスのプラスチック破片(PMMA樹脂)が入ってしまったのですが、それが長時間を過ぎても、眼の中で安定して何も起きなかったことにヒントを得て開発されました。

今ではさまざまな製品が、医療器具として承認されて流通しております。

レンズの全経は6.0mm、足のような支持部を入れた全長は13.0mmの小さいレンズです。

小さいレンズですが、非常に高度な技術が組み込まれています。レンズ前面は非球面構造になっており球面収差を少なくします。よりシャープな見え方の提供を目的にデザインされたレンズです。レンズの光学部と支持部が同じアクリル素材でできており、目の中にしっかり固定されます。眼の中に挿入する時は筒状の専用カートリッジを使用し、より清潔な状態を保ったまま約2.8mm程の小さい傷口から折り包んで移植します。

レンズは目の中でゆるやかに広がり、安全に開いてゆっくりと固定されてゆきます。

以前は、硬い樹脂のレンズしかなく、レンズの全経と同じ約6.0mmの傷口が必要でしたが、現在は、柔らかい樹脂のレンズが開発され、患者様の目の負担は大幅に軽減されました。

 

♦白内障手術の費用♦

手術料、眼内レンズ代、眼内レンズを入れるときに用いるお薬代、抗生物質の点滴代などで、約15万円程になります。すべて健康保険が適応されます。

・3割負担の人は約4万5000円

・ご高齢で1割負担の人は約1万5000円

になります。(日帰りの場合)

当院では手術は日帰り手術で行っておりますので、入院に関する費用は発生致しません。

*日帰り白内障手術でも、ご加入の医療保険などで手術給付金の対象となることもあります。

詳細はご加入の保険会社へご確認を下さい。

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