●花粉症の本格シーズン到来…症状がひどくなる前に眼科へ
2月に入り須恵中央眼科のある福岡県糟屋郡でも本格的な花粉(スギ花粉)の季節になりました。2014年春のスギ+ヒノキ、シラカバ花粉の飛散量は、北海道と近畿から九州地方にかけて例年並みか、やや多い予測となりました。(*2014年1月 日本気象協会発表記事より抜枠)すぐに治療・対策をとれば症状を軽くすることもできますが、そのままにして症状が重くなってからだと改善も遅く、処方するお薬も増えてしまいます。お早めに眼科の受診をお勧めいたします。
●花粉症による目のかゆみは季節性アレルギー性結膜炎
花粉が原因で、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といいます。アレルギー反応が起こると、肥満細胞という細胞からヒスタミン(かゆみや充血のもととなる物質)など物質が大量に放出されます。これらの物質は、目の知覚神経や毛細血管などを刺激して、強いかゆみや充血などの炎症を引き起こします。
●いきなり花粉症??
アレルギー体質でなければ一生花粉症にならずにすむかというと、そうともいえません。体質や個人差はありますが、いきなり花粉症の症状があらわれることもあります。花粉症になったかを調べるには血液検査でわかります。下記の症状があらわれてお悩みの方はまずご来院ください。
●目に起きる花粉症の症状
目に起きる花粉症の症状
目に起きる花粉症の症状にはつぎのものがあります。
・目のかゆみや充血 ・目やに(涙のようにサラサラした水状のもの)
・涙が出る ・まぶたの裏にぶつぶつができる
また、上記のアレルギー症状はハウスダストやはやり目、ドライアイでも同じ症状がでることがあります。花粉症ではない場合もありますので、まず医師の診断をうけてください。
●花粉症の治療
眼科で行われるアレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となります。薬物療法の目的は、日常生活に支障がないようにかゆみの症状を軽くすることが中心となります。治療には抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が主に使われます。重症の場合にはステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合もあります。
●花粉症の対策
天候や時間によって異なる花粉の飛び方の特徴を知っておくことが大切です。毎日の花粉情報などのチェックも欠かせません。そして、アレルギーの原因(アレルゲン)となる花粉との接触を避けること。これは「抗原回避」というアレルギー患者さんのセルフケアの基本です。このように、基本的な気配りを日頃から行うことが何よりも花粉症の症状の予防・軽減につながります。
外出時はメガネ、マスク、帽子を着用しましょう
-帰宅時に衣類や髪に付いた花粉を払い落しましょう
-帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を心掛けましょう
-洗濯物、布団は花粉を払い落としてから取り込みましょう
花粉の最新飛散情報はウェザーニュースの各地の花粉情報(こちらをクリック)で確認できます。
花粉症を根本的に治すお薬は、現段階ではありません。つまり、一度発症してしまったら、この先もずっと花粉症と”お付き合い”していくことになるのです。
正しい知識と対応を身に付けるためにも眼科への受診をお勧めします。